プロサッカークラブのICO

今後は、世界的な人気チームが自分達のクラブトークンを発行していくのかもしれません。ブラジルからのニュースです。

btcmanager.com

記事はブラジルの2部チーム セリエBに所属するアヴァイFCが世界で最初にクラブのトークンを発行するそうです。 上限は2046万ドルで、まづは800万ドルを集めて、ICOを行う予定だそうです。

パートナー会社はSPORTYCOというブロックチェーンを使ったプロジェクトを行う会社でアヴァイFCと一緒にICOの成功を推し進めていくようです。

この発行する通貨によって、チームのグッツ,購買、チケットの購入に、特別なサービス(この特別なサービスはかかれていません。)を受ける権利が発生するそうです。

ICOは1トークン1ドルで、最大2046万枚発行されるそうです。全部売り切った場合でも全体の7%はクラブが保有するそうです。そしてICOで800万ドル集められないとなると、この計画自体は中止になってしまいますが800万ドル以上集まると、実行され、将来的には他の仮想通貨での取引も可能にしていくようです。そして将来的には他のトップリーグのクラブにも同じサービスを導入してクラブの財源の健全化をするようにうながしていくようです。

また、同じようなプロジェクトはヨーロッパでも起きているそうです。世界的なビッククラブのパリサンジェルマンがファンに向けたICOを行う予定だそうです。

ここからは私の意見ですが、今記事を読んでいる方の中にはたかがプロサッカーチームとお考えの人もいるかもしれません。サッカーでも日本代表しか興味のない方なら理解できないでしょう。そんな人に質問します。世界一の人気チームはイングランドプレミアリーグマンチェスターユナイテッドですが何人のファンがいるか知っていますか。答えは

A)6億6000万人です。

ちなみにビットコイン保有者数は何人か知っていますか。アドレスに基づいた今年3月の情報です。

所持金額(BTC) アドレス数 アドレス数(四捨五入)
0 – 0.001 12970337 1300万
0.001 – 0.01 4904281 50万
0.01 – 0.1 3877848 38万
0.1 – 1 1640980 16万
1 – 10 537293 53万
10 – 100 130931 13万
100 – 1,000 15661 1.5万
1,000 – 10,000 1538 0.15万
10,000 – 100,000 110 110
100,000 – 1,000,000 2 2

ビットコインと世界一のプロスポーツクラブのファンを比べても意味ないと思うかもしれませんが、この人数の人たちが、もしマンチェスターユナイテッドもICOを行ったら、チーム公認のグッツ販売、チケット販売、特別なファンサービス、マンチェスターユナイッテッドからのインターネット放送による練習やユースの試合が仮想通貨によって買えるとなるとどうなるでしょうか。支払いオプションはアヴァイFC同様に他の仮想通貨もサービスにいれていくでしょう。そこから上記サービスを支払っていくでしょうし、記念硬貨のように、マンチェスターユナイテッド発行のトークンを記念硬貨のように保持する人もでてくるでしょう。

1990年代後半にインターネットが広がり始めたころ、イギリスの経済紙エコノミストが21世紀に入ると、情報化社会とIT技術の発展でヨーロッパの一部のプロサッカーリーグが想像を超える富を吸い取り、派生する富をうみだし、その恩恵にあやかれない他の地域のリーグ、クラブは惨めな状態で富にあやかれなくなると書かれていましたがそれが現実になりつつあるのではないでしょうか。

それ故に、世界的に人気のあるリーグの人気チームのICOはこれからも投資先としては注目していくべきではないでしょうか。