船舶業の危機を助けられるのか、船舶物流にブロックチェーンの実験的導入。

海を制する者は世界を制する。15世紀のポルトガル、スペインによる大航海時代から、第二次体位戦前までのイギリスの大英帝国時代、戦後の自由貿易体制のでもかわりません。現在は船の大型化、需要不均衡による運賃市場の下落、収支悪化問題がある海運業で実験が始まったようです。

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記事によりますと、韓国のIT会社、サムソンSDSとオランダの銀行ABN ARMOが2社の保持するブロックチェーンNexledger とCorda)を繋げて、アジアの港からロッテルダ港につく船舶物流をブロックチェーンを使って効率化を来年の2月までにはかることを決めました。目的は輸出入に関する書類のタイムラグをなくし、不正を無くすことです。

このプラットフォームがうごきだしたら、他社にも誘導して広げていくつもりだそうです。現在韓国政府は自国の船舶会社をブロックチェーンNexledger

に入れて共同でこのブロックチェーンが使えるように実験中だそうです。

ここからは私の意見ですが、世界経済の成長、中国経済の成長等、世界貿易の需要増加に伴い、多くの大型船舶が市場に現れました。しかし、経済成長の停滞、現在の海運業はコスト下落による収支悪化により、海運業は一度4つのアライアンスに分けられて、共同運航を行ったのにもかかわらず、3つのアライアンスになったのが現状です。

通関書類にかかわる非効率性の改善のみならず、ハブとなっている港への積み荷の交換の効率性等も今後の海上輸送業にとってかえられない重要な要素となっていくのでしょう。今回のサムソンSDSとABN AMROの先駆けとなるブロックチェーンがもし、世界の海運物流業において主流となった場合、支払い機能をブロックチェーンでものせるようになることは便宜上十分に考えられます。その時に発行される仮想通貨の流通量はものすごい勢いで確保されるのではないでしょうか。それ故に、来年2月からはじまるこの2社の海運物流に使われるブロックチェーンの動きは追っていくのもいいのではないでしょうか。