仮想通貨の億万長者が造る夢の町 1

 アメリカのネバダ州のストーリー郡という場所での夢を現実にさせる話です。英語の読める方はどうぞ。

www.nytimes.com

ニューヨークタイムスによりますと、ジェフリーバーンズさんという仮想通貨の億万長者が、1億7千万ドルをはらって、ネバダ州の砂漠の土地を買ったそうです。土地の広さは259平方キロの広さで、そこの中に家、学校、商業地区、制作スタジオを立てて、ブロックチェーンを使って町の経済を運営していくことを目的としています。学校は大学を含んで、大学のキャンパスのみならず、Eゲームの施設の建設も考慮に入れているようです。

現在のストーリー郡の人口は4000人、産業は売春、土地は砂漠という状態ですが、ジェフリーバーンズさんはここに自分の理想的な街を作り、そこで上げた利益の配当の90%を住民に還元するつもりでいるそうです。

現実的には不可能な夢物語に聞こえますが、ジェフリーさんは真剣なようです。今までに、今までにジェフリーさんはこの土地に3億ドルを投資して、70人のスタッフを抱えているそうです。また、この土地の周辺にはグーグル、アップル、スイッチ等のハイテク会社も工業団地を抱えていますし、ネバダ州も乗り気なようです。ネバダ州の電力会社もジェフリーさんの会社とブロックチェーン、仮想通貨プロジェクトと提携の覚書を結んだようです。

現在、売春地域の土地も買収され、ハイテクシティーへの変貌の準備を着々と進めているようです。今回のプロジェクトの障害はサイバー上のセキュリティーだけだと言っています。

これが成功するか、失敗するかはわからないけど、とにかく夢に向かって実現させるようにプロジェクトを進めていくようです。

ここからは私の意見ですが、1950年代までは、悪天候で砂漠だらけのネバダ州は収税を集められる産業があまりありませんでした。キューバ革命の勃発で、海外にあった、アメリカ人の歓楽地が失われたことを機会として、砂漠のオアシスであった小さい町のラスベガスにギャンブル場の設置を許可したのが、現在のラスベガスの始まりです。今では100万人をこえる町に成長し、アメリカの4大スポーツ、NFLやMLBの誘致を目指し、誘致のあかつきには、巨大な冷房の効いたドームスタジアムの建設まで考えているほど、巨大な経済力を持つ町になりました。

ネバダ州のいいところは、砂漠地帯が多いため、開発されていない広大な土地を買収しやすく、アメリカの経済力のおかげで、上下水道、電気、ガスを簡単に設置できるところが魅力です。

そして、膨大なギャンブル税により、個人の地方税もありませんし、会社設立にあたって、法人税もありません。固定資産税は0.86%でカリフォルニアよりは高いですが、土地の安さを考えると、カリフォルニア、ニューヨーク等の大都市に比べると微々たるものです。年間維持費も物価の関係もあり、他州より安く、安い費用で事業を始められます。そして、ネバダ州自体が、あまり政府の規制をかけない風土にあるのも利点です。これらの特権をいかして実験的なハイテクシティーを開発することはまちがいなく最適な場所の一つであり、ネバダ州のような巨大な未開発の砂漠地域があれば、マイニングの電力も、ソーラーエネルギーでまかなえるような設備等も将来可能でしょう。

将来的には個々のブロックチェーンを使った仮想通貨の発行もあり得ると思います。間違いなく東南アジアのプロジェクトよりも魅力的な通貨となりえる可能性がありますので、ストーリー郡のプロジェクトの記事を今後目にかけたら、追っかけていくのがいいと思い、ご紹介しました。