AIRカナダ他、航空業界でのブロックチェーンの導入

エアーカナダがスイスのブロックチェーン会社と組んでブロックチェーンを導入します。

Air Canada embraces an aspiring travel distribution platform powered by blockchain – Blue Swan Daily

記事によりますと、エアーカナダはスイスのブロックチェーン会社のWinding Tree

というプラットフォームの導入をはじめます。このプラットフォームで飛行機の配置、航空輸送、旅客を組んでいくようです。

Winding Tree

2017年に創設された会社で、現在、エアーフランス、KLM,ルフトハンザ、ニュージーランド航空ともプラットフォームの導入について話し合いを持たれているそうで、エアーフランスとKLMは実験的な導入を図ることを決めたそうです。

今回のエアーカナダは北米で初めてのパートナーとなるそうです。

記事は大体このような話ですが、ここからは私の意見になります。

現在、世界の航空業界は皆さんも知っていると思いますが、基本3つに分かれています。

1)スターアライアンス(世界最大の連合 )

ユナイテッド、ANA,ルフトハンザ、タイ航空他、シンガポール航空、エアーNZ他

2)ワンワールド(14社加盟)

アメリカン、JAL,英国航空カンタス航空キャセイパシュフィック他

3)スカイチーム (20社加盟)

デルタ、エールフランス、KLM,エアロフロート、大韓航空他、

現在、世界を旅行すると、このアライアンスの中でのコードシェアがほとんどで、多くの場合、切符を買った会社の飛行機のサービスを得られるわけではないのが主流です。

私も以前、アメリカン航空で買った切符ののる飛行機がJALに代わって喜んだこともありますが、シンガポールから東京に向かう飛行機がANAと思ったらユナイテッドになって、日本に2年間帰国していなかった時でしたので、日本の飛行機乗って新聞でも読めるかと楽しみにしていたら、落胆したこともありました。また、アメリカ国内で、ユナイテッドで4都市ほど廻っているときに飛行機がユナイテッドからUSエアーウェイズ(当時スターアライアンス)に変更になっていて、ユナイテッドのターミナルからUSエアーウェイズのターミナルに移動しなくてはいけなくなり、危うく飛行機逃しそうになりました。こんなことは当たり前なぐらい共同運航がアライアンス内で主流となっています。

そんな中で、LCCの登場以降、今まで以上に効率を求められる航空業界は、究極の効率性を求めていくためにアライアンス内、もしくはブロックチェーンの同じアプリ内でのアライアンス再編がこれから主流となっていくでしょう。航空会社同士の競争ではなく、アライアンス対アライアンスの競争となっていくのでしょう。

そんな中で採用されるブロックチェーンに基づいた仮想通貨、チケット購買や、マイレージ等で発行されるトークンは、飛行機の切符のみならず、レンタカー、提携ホテル、提携レストラン等で支払いを可能にして商用、私用の旅行で使えるとても便利なトークンになるのではないでしょうか。