ビットコインの現実的な未来。

昨日のビットコインと自由への開放と題したブログでご紹介したタイムマガジンを引用した米国の経済紙フォーブスの記事です。英語の読める方はどうぞ。

www.forbes.com

ビットコインを信じる人達にとって、先日のタイム(昨日のビットコインと自由への開放出紹介した記事)ような記事を読むと、政府の通貨は未来には完全に消えてしまう、ビットコインが自由をもたらし世界をコントロールする通貨になると考える人もおおいので、現実的な落としどころをフォーブスがかいています。基本、このフォーブスの記事は先日のタイムの記事を支持しています。確かに、ベネゼエラ、ジンバブエのように破壊的な独裁者の失政の国に住む国民のみならず、ロシアや中国のような自由のない独裁国家の国民がビットコインを政府の通貨の代わりに使うことは考えられます。それが自由への風穴にはなりますが、どこの記事を探しても、そのような状態だから、法定通貨がなくなるとまで踏み込んだ記事はどこにもありません。

それは、自由を獲得する民主主義のシステムでもあるからです。民主主義を行うにあたって政府という巨大な官僚組織が必要であることが理由でもあるとフォーブスは述べています。つまり、仮想通貨、ビットコインだけで経済を運営するとしても、そのビットコインをコントロール、運営する人はそれほど多くの人が必要ではなくなります。わかりやすく言えば、少数の人間によって、この世の中の富がコントロールされることになるという非民主的な矛盾がおこることを述べています。

一部の人間が特権階級のようにビットコインをコントロールし始めるとすると、もはや市場の支持は得られなくなります。そして市場価値を失います。

記事では読者に行間を読んでもらうような書き方をしていますが、結論としては

1)民主的な国家の法定通貨は、それを支持する国民他、グループによってなくなることはない。

2)ビットコイン他仮想通貨も同様に、その特定の通貨を信じる支持者たちによって、いくつもの種族があるように単独通貨にはならない。

結論として、ビットコイン金本位制の時の絶対的な価値であった、金の役割は果たすことは不可能であるということです。

ここからは私の意見ですが、ジンバブエやベネゼエラのような国でも、政府発行の通貨はなくならないと思います。ただ国民が自国政府の経済政策を信用できないとなると、国民の多くは法定通貨で買い物をするよりは仮想通貨での買い物の割合が多くなるということではないでしょうか。(それはあたかも現金購買、クレジットカードによるキャッシュレスでの買い物のように行われるのではないでしょうか。)

法定通貨の流通が仮想通貨より減る=政府の信用、権力低下による独裁国家の崩壊

法定通貨の流通が仮想通貨より増える=政府の信頼度の上昇、より透明性のある自由民主国家

このバランスの取り合いで、今後の世界の民主化は図られていくのではないでしょうか。そして、民主国家においても内部で起こる不正、腐敗を防御する道具となると思います。そして、今世紀、仮想通貨は世界の圧政者たちから人類を救える、誰も止められない武器となるのでしょう。そして世界に民主化をもたらす主要仮想通貨は非民主国家の崩壊と共に価値、市場価格を上昇させていくのではないでしょうか。

 

一応機能も引用しましたが、参考記事です。

time.com