ベネゼエラの迷走:石油価格にリンクされたボリバーの為替価格が流通前に2.5倍に

ベネゼエラのニコラスマドゥロの命令からして政府発行の仮想通貨がますます冗談になってきています。英語の読める方はどうぞ。

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記事の初めに、ベネゼエラ政府発行の仮想通貨は発行前の約束で、石油、資源にリンクされています。最初は1ペトロ(仮想通貨)=3600ボリバー(ベネゼエラ中央銀行発行法定通貨)でした。現在、ペトロはウォーレットが完成していないためにまだ流通されていませんので、仮予約で販売されています。そのペトロに対してベネゼエラのマドゥロ大統領が1ペトロ=9000ボリバーに変更するように命令を出したそうです。理由はリンクされている石油価格に合わせるためだと述べているようです。

記事にもかいてありますが、マウロ大統領は仮想通貨自体を理解していないのかもしれません。なぜなら法定通貨ボリバーと仮想通貨ペトロはリンクされり、仮想通貨といいながら、仮想通貨の本来の価値を無視しているからです。

なぜなら販売前の仮予約で早くも3600ボリバーから9000ボリバーに価格を改定してることが、仮想通貨の価値を決める市場原理を無視しているからです。独裁者の命令で仮想通貨と法定通貨の価値の為替価格を変えるという仮想通貨として体をなしていないだけでなく、販売、流通もうまくいっていません。ウォーレットが完成していないために販売、流通ができないからです。

皮肉にもベネゼエラの仮想通貨市場はうまく活動しているようです。ベネゼエラ政府は11月26日に国際的に流通している仮想通貨で支払いが可能になる観光地の設置を独裁者のマドゥロ大統領が決めたそうです。

ここからは私の意見ですが、経済についてわかっていない独裁者、それを止めることができない周りの人達、典型的な経済失敗国家の特徴ですね。悲劇というより、喜劇になっています。それに付き合わなくてはいけない国民がかわいそうですね。このような独裁者が今まで中央銀行をもって法定通貨を発行してきたことを考えると、このような国の法定通貨が価値がなくなるのは当たり前なのかもしれませんね。