穀物メジャーとブロックチェーン

私たちの日々食べている小麦、大豆、トウモロコシ等の物流を牛耳る穀物メジャーのうちの4大会社が業界としてブロックチェーンのアプリを導入するそうです。

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記事によりますと、世界の4大穀物商社、アーチャーダニエルズミッドランド(ADM)、ブンケ、カーギル、ルイ ドレフス(LDC)が業界としての効率性と透明性の為にブロックチェーンのアプリに投資するそうです。

まずは油の元となる種と穀物の生産から物流までにフォーカスしていくそうです。この2つの分野は人工もコストももっともかかる分野だそうです。これらの分野ですと、年間2億7500万回のメールが穀物貿易商とやり取りをして、1万1000隻の船が世界を行き来しているそうです。これらにかかる待ち時間、書類の効率化をまずはAIとブロックチェーンに求めていくそうです。

将来的にはこれらの作業をペーパーレス化したいのも希望だそうです。これらの4社がどのようなアプローチをするかまだ不明ですが、LDCは大豆取引で実験的な導入を2018年1月に図ったそうです。

また、ING他、金融機関も今回のプロジェクトに絡んでいるそうで、穀物も物流に対する効率性を業界全体で目ざしていくようです。

ここからは私の意見も含みますが、世界の穀物市場の7割をコントロールする穀物メジャーの効率性向上による穀物の価格の下落は以前、ご紹介したウォルマートの生鮮食料品へのブロックチェーン導入同様に私たちの生活を改善してくれる、歓迎すべき動きですね。

将来的にも、金融機関を含んだ決済方法もブロックチェーンの技術を使った業界の仮想通貨での支払いが行われていくのではないでしょうか。

穀物先物取引で取り扱いが多い商品でもあります。歴史的にみても、江戸時代の堂島米市場を使って、世界初の先物取引市場が開かれました。穀物メジャーブロックチェーン導入が未来の仮想通貨での先物取引につながるのではないかと思い、今回のニュースをご紹介しました。