北朝鮮の仮想通貨窃盗団、ナザロの活動

北朝鮮の国家ぐるみのサイバーテロリスト軍団の活動報告です。国家ぐるみの興味深い活動です。英語を読める方はどうぞ。

www.ibtimes.co.in

記事の題目は北朝鮮のハッキンググループ、ナザロが複数の仮想通貨への攻撃で57100万ドル盗んだそうです。

サイバーセキュリティーのベンダーABによりますと、2017年1月から、14件のケースで57100万ドルを盗んだそうです。ハッキンググループのラザロは、銀行、政府いろいろな分野でのハッキングを網羅しているそうです。もちろん、全てがラザロによる犯罪ではありませんが、昨年のICOの総額10%が攻撃を受け、盗まれたそうです。

いろいろなケースがありますが、北朝鮮からの金融機関とビットコイン取引所からの盗難が増えているそうです。ラザロは、ハオバオという名の計画で添付ファイルを送って、それを開くとすべての個人情報を盗んでいくそうです。

現在、2018年の上半期では毎秒5件のサイバーアタックがあり、サイバー犯罪も629%の増加であるようです。

ここからは私の意見になりますが、米国の経済封鎖の中、北朝鮮は偽ドル印刷、麻薬の栽培と販売という古典的な犯罪から、サイバーテロまでを国家で行っているのがイランやベネゼエラと違うところですね。残念ながら、北朝鮮のやり方のほうが国家としてまともに運営していこうとしている独裁者よりもうまくいっているのが皮肉ですね。サーバーテロ軍団の名前が、ナザロというのも、キリスト教を信じる欧米諸国の人たちを馬鹿にしていることがよくわかります。BBC, CNN等でもなぜ、国際的な制裁下で北朝鮮がミサイルの開発にお金があるかを時に説明していますが、まさしくサーバーテロで盗んだ仮想通貨を換金して制裁を逃れながら資材を買っているからですね。

ここからは私の個人的な意見ですが、トランプ大統領は現在、北朝鮮と交渉しながら北朝鮮の犯罪行為を注意深く見守っているでしょう。そして、早ければ今年の中間選挙、遅くとも2年後の大統領選寸前に結論をだすでしょう。北朝鮮が核を放棄、もしくはアメリカの(というよりトランプの思惑通り)納得のいく行動を北朝鮮がとらないと、北朝鮮空爆をおこなうでしょう。なぜなら、アメリカ国民は自国が戦争を起こすたびに政権への支持率が急上昇するからです。いままではイラク他、石油等の資源がある国が対象で北朝鮮は無視されてきました。しかしながら北朝鮮アメリカに届くと宣言した弾道ミサイルを発表してしまったのがい大きな失敗です。もし、北朝鮮が日本に届く程度ならアメリカは何もしないでしょう。それがグアムのみならず、ハワイを超えて西海岸に届くと北朝鮮が豪語したのが大きな誤りです。キューバ危機の時、ソ連キューバに核ミサイルを配置してアメリカが怒り狂ったことから北朝鮮は何も学ばなかったのでしょう。たいして資源もなかった国が対抗上造ったミサイルが、アメリカの関心を呼んでしまった例でしょう。北朝鮮はみずからアメリカの生贄というリングに上がってしまったのです。

身勝手といえば身勝手ですが、トランプも何回か金正恩にこれからもあって交渉をつづけるでしょう。しかし失敗はゆるされません。失敗を取り消せるのは北朝鮮攻撃だけしかありません。そこに、弾道ミサイル、人道的な問題、偽札、麻薬の密売は表立った理由を使うでしょうが、現実は自分たちが選挙で勝つために北朝鮮を道具として潰す以外目的はないでしょう。戦争で勝つ=支持率急上昇 がアメリカ人のいつもの行動です。

北朝鮮の政府が本当に存続を望むなら、アメリカに攻撃の理由を与えない状態にもっていくしかありませんが、(偽ドルの印刷、麻薬販売、サイバーテロの中止、国家を開放して民主的な制度を採り入れる)それは自分たちの内部からの崩壊へとつながります。どのように妥協点を見つけていくのかはわかりませんが、答えのない綱渡りを続けていくのでしょうか。