ベネゼエラで1日に法定通貨ボリバーに替えられるのは50ドル程度、それでも

海外に銀行口座をもてないベネゼエラの一般市民にとって、ハイパーインフレから自分をまもれる唯一の方法のようです。英語の読める方はどうぞ。

cryptodaily.co.uk

記事によりますと、ベネゼエラは現在毎日3.5%のインフレが続いているようです。それによって海外に銀行口座、特にドルで保持できる特権階級はいいのですが、通常のベネゼエラ国民は海外口座、ドル預金などありません。ハイパーインフレーションから自分を守るために給料をもらったと同時にビットコインに交換して守っているそうです。

ただ、国民がビットコインを保持することにはベネゼエラには規制がありませんが、国内通貨ボリバーに替えるときに監査が入るそうです。1日50ドルが限界で、それ以上の金額の場合、政府にどこからそのお金がでてきたか説明をしないと、口座を凍結されるそうです。

1日50ドルでどれだけの購買力があるのか疑問ですが、例え、1日50ドル以下でした降ろせなくても、自国通貨で保持するよりはいいのでしょう。

今までですと、特権階級をのぞいた中間層や下級層が無理やり国内通貨を使わされ、ますます貧困を加速させてきたのでしょうが、今後はビットコインのような仮想通貨が広がることによってどのようなことがおこるのか非常に興味がありますね。これから、スーパーや日常に必要な消耗品が仮想通貨で購買できるようになった時、ハイパーインフレの通貨はだれにも見向きされなくなるのでしょう。そうすることによって、失敗国家の中央銀行が閉鎖されるようになるかもしれないからです。

国家の運営する中央銀行が、信用を失い閉鎖となり仮想通貨や外国の通貨がその国の通貨のかわりとなる。中央銀行を失った独裁者が失脚する。そんな時代が近いのではないでしょうか。