ゲームメーカーのアタリと仮想通貨

 年配のかたなら懐かしい名前かもしれません。アメリカのゲームメーカーのアタリが今年初めに仮想通貨を発行する話がありました。トークンを発行してデジタルカジノ産業への参入の記事でしたが、今回はブロックチェーンを使ったゲームの導入です。

Atari® partners with Animoca Brands to make blockchain versions of Atari games RollerCoaster Tycoon® Touch™  and Goon Squad™  Paris Stock Exchange:ATA

今回の発表はアタリがアミモカブランドと提携してブロックチェーン上でローラーコースタタイクーンとグーンスクワッドというゲームを発表したプレスリリースです。今回の提携ではゲームのみならず、これからのブロックチェーン上での開発にもお互い力を入れていくのが目的だそうです。アミモカブランドという会社はブロックチェーン

AI,モバイル上でのゲームを提供する会社だそうです。

ゲームの内容は割愛しますが、1980年代に米国でアーケードゲーム(ゲームセンター)と家庭用ゲームで席巻したアタリですが、時代の流れによって何度も登り上げ、そして何回かの会社更生法、買収を経験してきました。しかしながら、この会社は不死鳥のようになんども起き上がってきてますね。1980年代まではゲームはゲームセンターで、それ以降は任天堂、スレイステーション、XBOX等の家庭用ゲーム機が席巻しました。現在では機械を買う必要もなくどこでもできる携帯、モバイルのゲームが中心となってきているのでしょう。

そしてそのゲームを無料で提供し、そのゲームの中でユーザー同士がゲームの中で自分が蓄積したものを取引するのが一般的になっていくのが自然の流れでしょう。そこでアタリのような会社が発行するトークンを使うのが一般的な流れとなるのではないでしょうか。

今回はアタリは他の会社と提携しましたが、今後はゲームを提供する会社が独自のトークンを発行してそのトークンでゲームを行ったりユーザー同士の取引が活発化していくのでしょう。また、そのようなゲーム会社を集めて、コニュニティーをつくりトークンでの取引も頻繁におこなわれるようになるのではないでしょうか。それが世界規模で行われるようになると思うと馬鹿にはならないぐらいのトークンが流通するようになるのではないでしょうか。

昨年度のゲーム市場は世界で15兆円、今年の7月終わりのビットコイン時価総額は13兆円を割っています。それをみてもこれから発表されるブロックチェーン上のモバイルゲーム、それにともなうトークンは決して無視できない仮想通貨になるのではないでしょうか。

参考資料(アタリが仮想通貨発行、今年の2月)

www.coindesk.com