スイスの国家的なブロックチェーンネットワークの創設?

スイスの郵政局、スイスポストとスイスの電信電話会社(政府が51%の株を保有)スイスコムが共同でブロックチェーンの運営を始めます。英語の記事は以下です。

www.postalandparceltechnologyinternational.com

記事によりますと、スイスの郵政局と半官半民の電話局が組んで、ブロックチェーンのインフラを作るそうです。いままでの通常のモデルとの違いは、スイス国内の提携した会社のみが使えるブロックチェーンで、限られたグループのみの使用のために、エネルギーの節約とセキュリティーの強化もできるそうです。現在、スイスポストはブロックチェーンを使って、安定温度で届けなくてはいけない薬の配送に技術を使っているそうです。2019年半ばにスイス内にあるブロックチェーンを使いたい公共機関や民間企業の受付もはじめるそうです。また今回のブロックチェーンのインフラは安全性と機密性の高いデジタルプロセスを必要としている会社に適した技術で、今回のビジネスモデルが自分たちで開発する必要もなく限られたグループでシェアをするということに新しいブロックチェーンの活用になるそうです。

ここからは私の意見ですが、世界的にみても高い競争力を保つスイス、精密機械、金融、医療技術、産業機械、医薬品などは世界トップレベルを保持する強い小国ですね。国を引っ張る産業はハイテクであり、気密性、そしてデーターを盗まれないためにも安全性が必要です。それを可能にするのはブロックチェーンであるかもしれませんが、それは今まで各産業、各会社が自分たちで開発しなくてはいけなかったのがこの技術の導入に対して消極的になっていたのではないでしょうか。しかし、国家的なレベルで、スイス国内だけ、会員制のようなブロックチェーンを郵政と電信電話会社が提供したとすれば話は別でしょう。

ある意味、スイスという国の産業政策は日本よりだいぶ先に進んでいるのかもしれません。また、スイスは金融に優れている故に、このような多種多様な産業が集まって、このブロックチェーンを使って商取引時の決済時に使うトークンもでてくるかもしれませんね。ブロックチェーンにおける技術の発達、それにともなうトークンの導入。現在のビットコインの下落などはまだまだ始まったばかりの創生期の話になるのではないでしょうか。