カルガリードル:カナダのカルガリーでのデジタル通貨の流通

カナダのアルバータ州にあるカルガリーで、現在流通しているデジタル通貨の話です。英語の読めるかたはどうぞ。

www.huffingtonpost.ca

カルガリーはカナダ内で一番の地域限定のデジタル通貨が発達している都市だそうです。そこで流通しているデジタル通貨がカルガリードルと呼ばれています。通常ユーザーは買い物の10%から100%の間でデジタル通貨のカルガリードルを受け入れなくてはいけない規則になっているそうです。カルガリードルは中央銀行にバックアップされているのではなく、カルガリーのコミュニティーのつながりを強くして、カルガリー内の経済発展を目的としたデジタル通貨なんです。

最近、カルガリードルはアプリを使って、ユーザーが端末に預金することが可能になったそうです。今まででも、カルガリーのスーパーのサニーサイドマーケットが売り上げの20%をカルガリードルでうけいれてきました。しかし、今度はアプリの登場と端末での貯金でこれから流通が増えてきそうだそうです。

また、スーパーのサニーサイドマーケットは受け入れてきたカルガリードルをつかってアクショングランドという、地域の庭園管理、食用林の植生、芸術や映画、社会正義を行う団体に寄付してカルガリーの地域貢献に参加しているそうです。

カルガリーの住民も、給与の一部をカルガリードルでうけいれているそうです。地域でしか使えない通貨を地域で使うことによって、消費者である住民も地域の発展に協力しているそうです。

カルガリーの政府も公共機関の交通に使えるようにしていますし、ビジネスライセンスの取得にかかる費用の50%までカルガリードルで支払えるようにしているそうです。

現在350件を超える個人事業主、会社がカルガリードルを受け入れているそうです。業種は語学レッスン、家のクリーニング、倉庫のレント、喫茶店のコーヒー等、多岐にわたるそうです。

専門家の意見によりますと、このような地方限定のデジタル通貨は特定地域で、同じ価値観を持つ人たち(今回はカルガリーのコミュニティーの発展)を目的とした人たちを広げるのに大きく貢献していることを指摘しています。ただ、それがすべてを賄うことができなことも指摘されています。このような通貨が独占的な利益を一部の人で享受されるべきではないし、政府の法定通貨に代わるべきでもないということで記事を締めくくっています。

ここからは私の意見ですが、この記事の中の画像でインターネットを使わないブロックチェーンの仮想通貨のLIndi Pesaが貧困から人々を救い、使っている人たちの生活水準を上げながら広がりつつあることも紹介しています。特定の利益、保護を目的とした仮想通貨を使ってのビジネスもこれから大きくなるのではないでしょうか。そして、法定通貨以外での支払い、受け取りの抵抗もどんどん低くなってくるのではないでしょうか。そうなることによって仮想通貨の流通も増大していくことは容易に推測できますね。