ブロックチェーンの軍事利用

イスラエル人からの意見です。中東諸国を例にしてGDPの5%以上を使っている軍事大国とブロックチェーンの関係を述べています。

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記事によりますと、ブロックチェーンの技術は軍事的にも有効的に活用できる技術であることを念頭に置いて話が始まっています。例えばですが、軍事行動における物資の調達やロジスティック(武器、食糧、人の移動)、予算管理等がその例に当てはまります。

現在、中東の国もそのことを理解しているためか、中東のブロックチェーンの先進国が中東の軍事大国でもあるんです。現在、中東地域の最大の軍事大国サウジアラビアは、国際間の決済取引にブロックチェーンを導入するほか、経済、雇用の発展を目指してはいますが、その後ろについてくる軍事へのブロックチェーン技術転用は否定できない関係となっているそうです。

この流れはオマーンでも言えるそうです。オマーンはGDPの8.5%を軍事費につかっていますが、国家的なプロジェクトで民間とのブロックチェーンの発達を進めています。

イスラエルブロックチェーン、仮想通貨の中東での創業の場所の地位を得ようとしていますが、現在GDPの6.2%を軍事費に使っています。イスラエルは民間と組んでサイバーセキュリティーの保護を名目にしていますが、民間と軍事産業が組んでのプロジェクトがスムーズにおこなわれる環境を与えているそうです。

UAEは現在GDPの5.4%政府機関の運営のすべてにブロックチェーンの導入を計画中です。それによって、現在よりも10億ドルの予算削減と人的な2510万時間の削減を目指していますが、そこで浮いた予算と時間を国防とより効率的な運営ができるブロックチェーン技術に使うことは明白であると考えているようです。

記事の結論では、中東の軍事大国ほど、ブロックチェーン技術の国家的な発展を願っているのは偶然ではないという結論を出しています。また、これらのGDP5%以上の国が国家予算、人材の効率化を図ったあとに余った予算、人材をどのように活用するのかも今後の世界をみていくのにいい実験台であると結論を述べています。

ここからは私の意見ですが、私が大学生のころ、米軍出身の先生がアメリカの軍隊ほど非効率的な組織は世界にないけど、経済力があるから他の国より食料、弾薬、兵隊を必要な場所に送ることができるから世界一の軍隊だと授業で聞きました。クラスにいた軍人経験者も、自分達がみても確かに無駄が多かったと授業中に話していました。どこまでブロックチェーンが無駄を改良できるかわかりませんが、未来の戦争も作戦統合部ではなく、ブロックチェーンブロックチェーンによる国家間の対抗になるのかもしれませんね。ダイナマイト同様に、人間の生活改善の為に発明されたものが戦争という殺戮の有効性につかわれることはいつの時代にも避けて通れないことなのでしょうか。