アメリカの大都市の中での、仮想通貨の中心地は?

ラスベガス郊外での夢のブロックチェーンの話も出ていますが、ではニューヨーク証券取引所のように仮想通貨の取引に影響を及ぼす大都市はどこになるか知っていますか。それを答えている記事です。英語の読める方はどうぞ。

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答えはシカゴのようです。歴史的にみても1848年にシカゴ商品取引所が設立されて以来、シカゴはアメリカの物流の中心地となっています。また、大阪の堂島同様に商品を使った先物取引も盛んになって、国際的な先物市場、商品市場等がシカゴからスタートし、シカゴが世界の小麦、肉等の食料のみならず、金融面でも世界のリーダーとなっています。仮想通貨業界で言いますと、昨年、Cboe Global Marketsと CME Groupビットコインを使った先物取引業務を始めました。また、ビットコインATMの営業もAthena Bitcoinが8つの州で70を超えるATMを運営し、南米進出をはじめていますし、 Digital Mint という会社は全米で200を超えるATMを運営していますが、シカゴで70以上を運営しています。マイニングもBcauseという会社が北米最大の会社を構えています。Seed CX は機関投資家の為に仮想通貨のスポット取引やデリバティブを取り扱っています。その他にも数多くの例がこの記事で上げられています。

この記事では他にもKraken, Coinbase, 他なぜ本社の所在地を変えてまで、多くの会社や取引所がシカゴに集まってくるかの説明をしています。

それは、沢山のデリバティブ取引、スポット取引所、トレーダー、投資家、開発者等がいるので、インフラ、人材両面で仮想通貨の事業を行いやすいからだそうです。もちろん、同業他社の競争もありますが、競争=産業の興隆につながっていると記事は締めくくられています。

ここからは私の意見ですが、日本人からみると金融はNYなので仮想通貨産業の中心もNYではと思うかもしれませんが、NYに比べてシカゴは上回る魅力がたくさんあります。例えばですが

1)地理的な条件 (NYは東の端の北寄り、シカゴはカナダとあわせても一番真ん中に近い大都市であり、全米の物流の中心地である点)

2)大都市ながら物価が安い (NYとそん色ない大都市であるが、物価、土地がNYより安く、暮らしやすい。)

また公共機関の交通が非常に便利な町でもあります。 中西部にあるので人種差別を考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。移民も非常に多い町です。ただ、冬はすごく寒いです。マイナス25度ぐらいまでになります。私も一冬すごしましたが、窓の外に電話しながらコーラ缶出したら、10分後に爆発していました。でも、NYもクリスマスのころにマイナス15度経験しました。その辺の温度いくと、寒いのではなく肌が痛いだけですけどね。

世界的な学術機関であるノースウエスタン大学、日本人ノーベル賞受賞者の南部教授のいるシカゴ大学等、未来のブロックチェーンの高級な人材育成機関もあります。シカゴのネットワークから注目される動きが今後でてくる可能性が高いのでないでしょうか。