WTO(世界貿易機関)の予測:2030年までにブロックチェーンが世界貿易を1兆ドル増加する

昨日のWTOの会議での予測発表だそうです。英語の読める方はどうぞ。

www.ethnews.com

記事によりますと、WTOの見解で、ブロックチェーンと分散化台帳の登場で国際貿易のブームが起きると予測されたそうです。

通関、物流、国際決済の間にある国際貿易の障害の多くをクリアーすることのできる能力を持っているのがブロックチェーンの技術だと思われます。国際貿易の障害を取り除けることによって、2030年までにあと1兆ドル増加できると考えているようです。

しかし、まだ技術的には未熟であることもあり、エネルギー消費、安全性の問題、スケールサイズ問題解決等にはまだ不向きであると考えているそうです。

そうとはいっても、ブロックチェーンがこれからの10〜15年で大きく国際貿易に貢献することは間違いないとWTOは考えているようです。

ただ、イーサリアムの創設者の Vitalik Buterinによりますと、ブロックチェーンは業務の透明化にはいいですが、全ての業務に向いているかだけかは疑問であることを最後に述べています。

ここからは私の意見ですが、ビットコインではないかもしれませんが、国際貿易用の国際決済を便利に行える仮想通貨がドルの代わりに使われ始める可能性はあるでしょう。もちろん、ドルとペッグされた形ではあるとは思いますが。今年の仮想通貨の価格暴落は仮想通貨投資家にとっては暗いニュースではありますが、まだブロックチェーン自体が世界の中で活用されていないことも考慮しなくてはいけないでしょう。