オラクルの見解、なぜブロックチェーンが今すぐ導入されていないのか。

現在、いろいろな分野で実験的なブロックチェーンの導入の記事がありふれていますが、実際、導入されて大成功したという記事はまだみかけません。大企業、大手金融機関も実験段階での導入がほとんどです。まだブロックチェーンは新しい技術だから導入がおいついていないのでしょうか。そんな疑問を私はもっていましたら、カリフォルニア本社のソフト会社のオラクルの投稿を見つけました。

www.retail-week.com

記事によりますと、オラクル自身もブロックチェーンの技術に非常に興味をもって、ブロックチェーン技術が小売業を変えるのではと考えています。しかしながら、ブロックチェーンも完全な導入に行けないいくつかの理由があると述べています。ブロックチェーンのウィークポイントは以下になります。

1)アプリケーションは不正なトランザクションに弱いこと

2)ガバナンスが必要

3)現在、リアルタイムのボリューム、効率、スケーラビリティー(多分支払い送金額が増えても支払い手数料があまり変わらないことを指していると思います。)に限られていること。

4)大規模プロジェクトで5年使った経験がないこと

を挙げています。オラクルの考えるブロックチェーンの技術的な問題は、まづ、最初に入れるデーターが正確でないといけないことが大きな問題としています。ブロックチェーンは最初に入れたデーターが正しいかの判断はできないからです。また、他の会社とデーターを共有したいときに、互換性がないことも大規模な導入をためらう理由としています。オーラクルは現在、相互互換性を持たせるように企業努力をしていると述べて記事を終わらせています。

ここからは私の意見ですが、ウォルマートの出した、食肉の牧場の飼育からお店までの情報をブロックチェーンにいれていくパテントの時にもかいてありましたが、確かにインプットされた情報が間違っていたらどうにもできませんね。同じアプリを使っていないブロックチェーン同士の情報の互換性も確かに重要な問題ですね。また、長期での導入実績がまだないのも不安な理由になりますね。

しかし、この記事の意味するところは、5年後にはこれらの問題が何らかの方法で解決されているのではないでしょうか。その時には新しい問題があるのかもしれませんが、このブロックチェーン技術で金融のみならず、流通革命も起こりえる技術なのでしょう。その時にはそのブロックチェーンに付随する仮想通貨の流通量、価値は膨大に膨れ上がるのではないでしょうか。