仮想通貨取引所のコインベースがドルにペッグされたステーブルコインの取り扱いを開始

仮想通貨取引所のコインベースがステーブルコインを発行するCIRCLEと業務提携を行いました。

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今回の提携をセンターコンソーシアムという名前で両社は結ばれました。それによって仮想通貨の取引所のコインベースはCIRCLEの発行するステーブルコインの取り扱いを始めます。今回のステーブルコインの販売に対応して、センターコンソーシアムが1ドルの販売に対して、きちんと1ドルの預金があるように確認をしていくとも発表されました。現在、アメリカ国内ではNYを除いてコインベースでこのステーブルコインを買えるそうです。

コインベースの見解では、ステーブルコインの魅力は銀行で預金しているお金よりも効率的にお金の移動(時間、手数料と思われます。)ができるのが魅力ですと発表しています。

ここからは私の意見ですが、今後、ステーブルコインを世界中の顧客に向けて販売サービスが広がった時、仮想通貨の乱高下を嫌う発展途上国、特に失敗国家の裕福層が購買を始めるとすごい勢いで伸びていくのではないかと思われます。豊富な天然資源の権利を持ちながら国が反米の為に自由にドルを保持できないような人たちが自国通貨を使ってステーブルコインを購買し始めることがドルを買うことができない裕福層への抜け道になるということです。

その時、ただでさえ、価値のなくなっている失敗国家の国富がステーブルコイン市場に流入していき、反米、失敗国家の崩壊を速めることになるのではないでしょうか。そのようなとき、額面1ドルのステーブル通貨が1ドル以上の価値を生み出すこともあり得るのではないでしょうか。株価と株式の額面のような関係です。

今のところ、否定的な面(市場が価格を決めるはずの仮想通貨に、中央銀行の政策が価格に影響する矛盾点等)を述べられるステーブル通貨ですが、ここから広がる利点ももう少し考えてみていいのではないでしょうか。