ベネゼエラ政府発行の仮想通貨、ペトロの喜劇

何回か反米国家の仮想通貨について買うべきでないことを強調していますが、今度はベネゼエラ政府が国民にパスポートを習得するとき無理やり使わせようとしています。

cointelegraph.com

ethereumworldnews.com

驚きの記事です。国民が国内通貨ボリバーを信じられないぐらいの年率100万%のハイパーインフレーションを救済するために登場したペトロですが、国民が信用せず、使用しません。使用しないから無理やりベネゼエラ政府が流通させるために2ペトロの費用をパスポートの為に支払えと強制しました。

また、2ペトロはドル換算にすると、115ドル。パスポートを取る値段ではわるくありませんが、驚きは今のベネゼエラの最低賃金で4か月かかってもらう金額だそうです。

いくつかの記事にもありますが、確かに現金で払えるような状態ではないので致し方ないみたいな内容は他でも見られますが、政府が中央銀行発行の通貨をあきらめて、分散台帳の通貨でといっても、国民も投資家も全く信用ない政府ですからうまくいくはずはないですね。

一部の西側メディアは、マウロ大統領が失脚したら、無効にになる仮想通貨といわれています。また、アメリカの議会が人道支援を除く、ベネゼエラの仮想通貨、暗号通貨等の経済封鎖を強めていくと発表されました。

news.bitcoin.com

ペトロの導入は、世界初の政府発行の仮想通貨でしたが、ベネゼエラはそこで得たお金で今年の春までに返済しなくてはいけない資金として使う予定でしたが、海外の投資家のみならず、国民からも支持されない仮想通貨を創設してしまいました。あとは強制的に使わせる方法を探すしかないのでしょうか。市場の要求によって価値を生み出す分散化台帳の仮想通貨。究極の中央集権を目指す独裁国家の発行する仮想通貨は喜劇以外何物でもないですね。