アメリカ州ユタでのビットコインATM

あまり、アメリカになじみがない人は最後まで読まないと何が言いたいか理解できないかもしれませんが、米国でモルモン教徒が大多数のユタ州で徐々に受け入れ始められているようです。

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記事の題目はビットコインのBTM(ビットコインのATM)は現在まだ12台ですが2015年に初めて設置されてから、徐々にいろいろなところに設置され始めているという記事です。

基本はビットコインの売買取引だけでの使用です。システムは通常のATMと似ているようで、ユーザーはまず、現金を送ってQRコードを作成します次に、ユーザはビットコインを提示されたアドレスに送るという至って簡単な作業のようです。

また、引き出しも簡単で携帯のモバイルウォーレットにビットコインを入れて、それをBTMに送信して、現金を引き出すそうです。

また、地場の小売り、サービス業の15の会社が現在支払いで受け付けているそうです。手数料もないのに等しく、不正がおきづらいので、小さい、地場のビジネスにはピッタリではないかと記事で締めくくっています。

ここからは私の意見ですが、本州ほどの広さをもち、人口も280万人以下の州であるユタ州で15の会社が仮想通貨を行け入れて、12のBTM(ビットコインATM)しかないのかと思うかもしれませんが、ユタ州の文化は大多数のモルモン教徒をかかえる全米で最も保守的な州です。

かれらの生活にはアルコール、煙草を禁止するのみならず、カフェインの入ったコーヒー、お茶、コカ・コーラも禁止です。(モルモン教が買収した、ペプシコペプシ製品は例外ですが。)ゲイ、同性愛のみならず婚前交渉も禁止事項にはいっていますし、日曜日の店舗営業もできません。肉食も最低限におさえなくてはいけません。

このような超保守的な場所ではありますが、税金の安さ、電気料金の安さなどを理由に、ここ10年近く、次のシリコンバレーに最適な場所ではともいわれています。

今回の英語の記事の背景は、昔ながらの生活習慣を変えたくない、スーパー保守層の州(例、他州からの企業誘致を行う場合、モルモン教徒以外の人がお酒を飲めるカフェ、バーまで紹介しなくてはいけない)で場所ですら、ビットコインを受け入れる会社が15社もあり、BTMが12台も置かれているのは驚きの記事です。このユタ州で今後、BTMとビットコインでの決済を受け入れる会社が増えること=他の州では急激な成長がきたいできるとみていいでしょう。この州でビットコインのBTMが増えるのはたぶん、真冬のエスキモーに冷凍庫をうりつけるぐらい難しい出来事と思って頂いて差支えないと思います。それ故に今後のユタ州での仮想通貨の記事を読むことがあったら、この記事で読んだユタ州の背景を思い出していただければ幸いです。