ベネゼエラ、イランとは違う北朝鮮と仮想通貨

2度目の米朝会談の話がでていますが、まだ北朝鮮は米国の経済制裁中、仮想通貨に注目していますが、ベネゼエラとイランとは違うアプローチのようです。

cointelegraph.com

アジアタイムスからの質問に答えた専門家によりますと、ドル社会からの経済封鎖の中、北朝鮮は仮想通貨に注目しているなか、運営がうまくいっているようであると書かれています。

以前、私のブログでも反米国家の仮想通貨はうまくいかないと書きましたが、北朝鮮は全く違うアプローチをとっています。

北朝鮮は仮想通貨を取り扱うと言っても、ヨーロッパの取引所のウォーレットを保有して、ビットコインの取引をメインにしてビットコインイーサリアムライトコインに分散して保有しているそうです。

また、名前をいろいろな名前で持つことによって、マネーロンダリングや顧客情報を混乱させているようです。

うまくは言っていないような記事が書かれていますがマイニングも行っているようです。

1)マイニングによるコイン保持、

2)他人名義の国家保有のウォーレットに分散して仮想通貨を入れる。

3)仮想通貨を売ってFIAT CURRENCY(ドル)を獲得

このプロセスでは制裁から逃れられるのは容易であると述べています。

ここからは私の意見ですが、北朝鮮がもし、正常な国家であるならば、豊富なウラン、レアメタル他鉱物資源、最近では石油も出てきている国ですので、それらをバックアップにした仮想通貨を発行したら人気のでる通貨になれるのではと推測します。しかし、国家の保有する豊かな天然資源を利用して制裁からのがれようとしたベネゼエラやイランのように自国で通貨発行という愚かな選択をしなかったことは、さすが制裁慣れしたしたたかな国家としか言いようがありません。

韓国政府もこれらのウォーレットの本当の所有者を把握するようにしているようですが、これもいたちごっこでしょう。

また、この北朝鮮の米国の経済制裁に対する挑戦が、今後のドル基軸の国際貿易経済が保てるのかがわかる実験場となるのではないでしょうか。

これに北朝鮮が本当に制裁逃れをできたら、もうアメリカ、いやどの国の国家の規制も気にすることなく仮想通貨で国際貿易が行われるようになるからです。

もしかしたら、世界最悪の人権弾圧国家も、仮想通貨の運用のうまい人間がいれば、つぶされることなく存在していくのかもしれません。

この見返りは膨大な主要仮想通貨の流通量と価格の増大となって私たちには恩恵がかえってきますが、その裏で、罪なき人が強制収容所で拷問を受けるような世の中になるのかもしれません。

これでいいのでしょうか。