安全な生鮮食品を可能にしたブロックチェーン技術

ウォルマートの生産から店舗での販売までの完全公開されたブロックチェーンでの情報公開がロメインレタスで可能になりました。NY TIMESからのニュースです。

www.nytimes.com

記事によりますと、2年間の実験期間を置いて、レタスとホウレンソウ(アメリカでは生でよく食べます)生産者から店舗にとどくまでのすべての情報をブロックチェーン上で確認できるようになったそうです。

来年からは、菜物をウィルマートに収める業者の100社以上にIBMが作ったブロックチェーンの中に生産時に使っている土壌や農薬情報等を入力していかなくてはいけなくなるそうです。

仮想通貨以外でのブロックチェーンの技術活用は多岐にわたり、中央銀行もお金の送金等で使い、写真のコダックでもサイバー上の画像整理で使われたり、ジャーナリストもブロックチェーンを使った出版等を行っているそうです。

今までは実生活において、ブロックチェーンビットコイン等仮想通貨を保持しない人にはかかわることがなかったのが現状ですが、IBMがこのあたらしい技術を使ってイーサリアム等の新興会社と競争していくことになっているのが現状ですと説明しています。

もちろん、この技術で野菜が完全に安全になったわけではないことも書かれています。

極端な例ではありますが、中身を人為的にかえたらこの箱にはいっている野菜とブロックチェーン上を情報をみれるQRコードをはったとしても意味はありませんし、安全と思ったレタスの箱に麻薬をいれる人も出るかもしれないと書かれています。

しかしながら、ウォルマートが以前は仕入れたマンゴがどこから来たかを調べるだけで7日かかったことを例にだして、生鮮食料品を扱う小売業にとって、安全な食料品を提供することが非常に難しかったこと、問題が起こった時にすべてを廃棄しなくてはいけなかったロスがバカにならなかったこと、この技術をPRに使えることを含めてウォルマートに貢献されるであろうと書かれています。

ここからは私の意見ですが、今回の話は全てのブロックチェーンの新しい技術がすぐに仮想通貨につながるわけではありませんが、これからも生活にブロックチェーンが一般的になることによってブロックチェーンが浸透していくことが重要なのではないでしょうか。今回の技術はアメリカの有機野菜農家にとって消費者獲得に朗報です。アメリカで有機野菜を食べる家は高額所得、高学歴の人が多いです。このウォルマートのパテントを使って有機農家が消費者への直送を始めるようになるかもしれません。その時に支払いの受け入れの中に仮想通貨が含まれるようになるのが一般的な流れであると思います。ブロックチェーンの技術の活用がこれからいろいろな分野で有望ですので仮想通貨の価値もまだまだ過小評価されているのではないでしょうか。