UAEとブロックチェーン

UAEのスマートデュバイ事務所(以下SDO)がUAEの財務所と組んで、ブロックチェーンによる瞬時の支払いシステムで、業務の効率化をはかりはじめました。トムソンロイターのニュースです。

https://www.zawya.com/mena/en/story/Smart_Dubai_Launches_BlockchainPowered_Payment_Reconciliation_and_Settlement_System-ZAWYA20180923101214/

記事によりますと、現在公共機関内での支払い済の確認は人力に依頼していて、ひどい場合では振込後45日かかって書類から確認できるぐらい効率が悪かったそうです。それを改善するために、SDOがUAEの財務省と組んでブロックチェーンによる瞬時の支払い確認で行政上の業務の改善を行っていくそうです。

今回の発表はSDOとUAEの財務省のみならず、電力水道会社も参加しておこなわれたようです。

このプロジェクトの支払いシステムは王室からもバックアップがあり、UAEがこの分野での先進的な指導国家となることを目指しているようです。

最初から参加したのは電気水道局と人材開発局でしたが、早くも500万をこえる支払いがなされて問題もないようで、来月からより多くの政府機関が参加予定だそうです。

公共機関ではありますが、UAEの空港も銀行も使用をはじめるそうで、もしUAEに行くことがあったら私たちも使用することがあるのかもしれませんね。

ここからは私の意見です。ベネゼエラらイラン同様に天然資源に恵まれ、反米でもなくドル基軸の貿易にも差しさわりのない国家であるUAEは非常に魅力的な投資先です。

ブロックチェーンの決済システムですので、今後は国民も公共料金の支払いにトークン等を提供することも出てくるでしょうし、旅行者の空港使用料もトークンでという時代がすぐに来ると思います。これが、一般店舗にも広がるでしょう。ベネゼエラやイランのように経済的に困窮した石油産出国がだす仮想通貨と違って、UAEのケースは非常に魅力的なトークンが発行されるようになり、石油の国際価格に連動するぐらいの、仮想通貨の中では意外と安定した通貨になるのではないでしょうか。