ビットコインは昨年から46.7%下落しました。では、世界の国の通貨はどうでしょうか。
英語の記事が読めなくても、グラフは見れると思いますので、グラフを確認しながら説明させてください。
ビットコイン他、仮想通貨の乱高下が常時仮想通貨を否定する人たちからやり玉にあげられます。確かに昨年から46.7%も下がったのならば、確かにハイリスクハイリターンですね。
そんな中、世界の通貨と比べたらという記事です。英語がよめなくても、わかりやすいです。
仮想通貨の表は昨年の終わりからドルベースでどれだけ下落したかの%です。
右の表は中央銀行の発行する通貨の下落です。昨年終わりからの為替の比較でどれだけ下落したかの%です。
一番上がベネゼエラ、次にスーダン、アルゼンチン、トルコと続きます。
この表を見て、意見の中にはなんで2年で見ないのかと書かれていますが、昨年からのビットコインの価格下落が異常としても、まだ、ベネゼエラ、スーダン、アルゼンチンよりましなのがビットコインです。
驚くのが上記右の国家は本来、自分たちの資源を有効に使えたら、豊かな生活が保障されるはずの国家なんです。
ベネゼエラは石油、ガスのほかに世界TOP10に入るボーキサイトの生産があります.
スーダンは石油のほかにレアメタルもあり。中国が多大な投資をして狙っています。
アルゼンチンは広大な土地、パンパスで作られる牛肉、小麦のほかに、大豆、トウモロコシ等、近年は石油、ガス等の鉱物資源の埋蔵量で有望視されています。
日本人からしてみれば羨ましいですが、そんな豊かな資源を持った国が逆に失敗国家となって、ビットコインよりも自国通貨の下落が激しかったなんて想像ができませんね。
でも、そのような国の豊かな資源にアクセスできる裕福層にとっては見過ごすことのできない数字です。
これらの国の裕福層は海外に資産を逃がすことしか考えていないでしょう。
それでも、ベネゼエラは今でも、スーダンは昨年まで米国の経済制裁にあっていました。アルゼンチンは経済制裁にはあっていませんが、隣国のベネゼエラとの関係で、いつ、アメリカからイチャモンつけられて、制裁食らうかわかりません。
そんな国の人たちにとって、海外の銀行にドルを保持して、口座をもつことは危険ですし、国内で例えドル預金ができても信頼おけないでしょう。
去年から今年にかけてのビットコインの下落も異常でしたが、それ以上に世界にはそれを笑えない国がいくつもあるということですよね。
この表をみても、これらの国家に住む反米国家の裕福層が、ドルで保持する以外にそのような行動をとるかわかるような気がします。仮想通貨を買いざる得ないということです。
これからも入れ替わりで反米国家、失敗国家はあらわれるでしょう。そのたびにその国の裕福層がどんどん仮想通貨に自己資産を逃がしていくのではないでしょうか。