アメリカ証券取引所(SEC)がビットコインETF(上場投資信託)を却下できない重要人物。

ビットコインETFが却下されていますが、完全に拒否ではないのが現状です。それはこれから紹介する人が影響力をもっているからかもしれません。ひとまず、英語の記事をご紹介します。

www.marketwatch.com

本日ご紹介する人はHester Peirce (へスターパース)さんです。日本語版のウィキペディアでは掲載されていませんので、ご紹介します。

へスターさんは金融市場の規制を専門とした弁護士で、現在アメリカ証券取引委員会(SEC)のコミッショナーです。

へスターさんはオバマ大統領の政権時に一度、SECに任命されましたが、その時はアメリカの上院が認めず、2017年に改めて、共和党の推薦でコミッショナーになりました。

彼女のスタンスは基本、どの記事を読んでみても、金融規制が専門でありながら、がちがちの規制をかけることに反対しています。規制をかけすぎると、金融機関は本来の仕事を怠る(銀行等が民間にお金を貸すのではなく貸し渋りを起こす等)ので、がんじがらめの規制を反対しています。

また、仮想通貨に対しては、もし今回のビットコインETFを認めないとハイテクな技術系の進歩を妨げる可能性があるのでなんとか通したいというスタンスを取っています。

現在、ETFが通らない理由は、あくまで、ETFを通して失敗すると、なんでSECがきちんとした規制をかけなかったのか、なぜ拒否しなかったのかと叩かれるのが恐いからと考えています。

メディアに対しても、自分は仮想通貨、ブロックチェーン知識が不足していたらもっと教えてほしい、また、自分の同僚たちにももっと知識を与えてほしいと述べています。

SECの会長の下に3人のコミッショナーの内の一人のへスターさんに対する他の2人の反対意見もメディアで上がってきてないようですので、今回のETFは遅かれ早かれ承認されて、ビットコインの価格が上がるのではないでしょうか。