ベネゼエラの仮想通貨ペトロ=60ドル=1バレルの原油。初の為替固定通貨、買うべきでしょうか?

答えは2つの記事からの引用で書かせていただきます。

news.bitcoin.com

thehill.com

両方の記事の共通した内容はベネゼエラの経済がマウロ政権による独裁と悪政の為に、天然資源が豊かなのにもかかわらず、壊滅的な状況にあることがかかれています。現在のインフレーション率は年率100万パーセント、デノミは3桁分減らす予定を変えて、5桁分へらすことにしたそうです。もう理解不能ですね。福祉どころか、公務員の給与、国民が満足な食料も買うことができなくなっているそうで、それを買えるために上記の固定為替を設置したそうです。FIAT CURRENCYでの発展途上国の固定為替はありますが、歴史上初めての仮想通貨での政府固定での為替として歴史に残すかもしれませんね。

では、1ペトロ買えば、ベネゼエラ政府が60米ドルか1バレルの石油をくれるから保持するべきかですね。答えはNOです。

まずは市場に支持されていないような独裁者(前大統領のチャベス)が天然資源をバックアップにして国家の資産を放蕩して、FIAT CURRENCYの価値を無くしたぐらい信用のない国がベネゼエラです。仮想通貨を代わりに発行してたとえ価値を持ったとしても改革の意思なしで同じように放蕩することしか考えていない独裁者(現大統領のマドゥロ)にとって、市場はこの1ペトロ=60米ドル=1バレル(160リットル)の原油を保障するものはなにもないからです。

ちなみに現在の原油相場、アメリカは1バレル66ドルあたり、イギリスが71ドルあたりです。原油価格を安くしているのでこの差額で儲けたらと考えるかもしれませんが、それは国際貿易の基軸通貨であるドルを自由に扱えるのであれば可能です。残念ながら、アメリカ政府が制裁を課している状態では不可能です。アメリカと取引なく、ドルを扱わなくてはいい国ならですがそんな国は世界でいくつあるでしょうか。

結局、バックアップが政府だろうが、民間企業だろうが結論としてはしっかりとしたブロックチェーンの技術のみならず、信頼のおける団体が仮想通貨を発行しない限り購買は控えた方がいいということですね。