仮想通貨のペトロを使って、ベネゼエラ政府の実験

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www.nasdaq.com

 

アメリカのナスダックの記事です。ベネゼエラ政府発行の仮想通貨の実験と展望について書かれています。

ベネゼエラ政府は反アメリカ政策による国際貿易からの締め出しに対抗して、仮想通貨のペトロを発行してICOを行いました。今までの仮想通貨と違うのは自国の石油価格とリンクした金本位制ではなく国際石油価格本位制といったらいのでしょうか。

現在のペトロに対するベネゼエラの政策に、中国とロシアは同調しているようです。(さすが、反米国家ですね。)また、ベネゼエラ政府もインド政府に対してもし仮想通貨での取引を行うなら、石油価格を国際価格から30%値引いてもいいという取引条件をだしていることも書かれています。

ベネゼエラ政府の実験は、今後の世界の国際貿易経済において、新しい仕組み(ドル決済でなく仮想通貨での決済)が可能であるのかどうかの新しい実験が行われていることを記事に書いております。

もし、成功したら、ベネゼエラは自国の国際貿易を改善するとともに、自国の巨額な赤字の改善にも繋がると考えられています。

現在の国際貿易において、決済される強い通貨はすべて西側の先進国です。これらの国は、独裁者の国家に対して、自由、人権等を武器にして独裁者たちの取引を難しくすることによって、独裁者の国家の国民の生活環境を改善することを目指していましたが、もし、仮想通貨での決済を可能にしたら、仮想通貨の流通の上昇による価値の上昇とともに、資源のある国の独裁者はやりたい放題になる可能性も含んでいます。今後の世界がどうなるか、仮想通貨の導入によって、世界の流れもかわるのかもしれませんね。