国際的な石油取引はドル基軸ですが、中国元、ユーロでなく、仮想通貨がドル基軸を終焉させるかもしれません。

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 現在、国際的な原油取引はドルで行っています。1974年、オイルショック以降にアメリカがサウジアラビアの王室(OPECのリーダー)に対して、サウジアラビアの国防や必要な武器販売をアメリカが行う見返りに、ドルでの石油取引を条件いだしてから、世界の石油取引はドル基軸になりました。

 アメリカは国際的なドル基軸による石油取引に非常に敏感です。2003年のイラク攻撃は大量破壊兵器をいいわけにしておりましたが、金融市場からは、攻撃前にイラクのサダムフセインが石油の輸出をドル決済でなく、ユーロのかえたからとささやかれていました。

 現在においてはベネゼエラが中国元での石油取引を開始しましたが、アメリカはまだそれにアクションを起こしてはいません。中国は自国、ベネゼエラ以外のサウジアラビアにも攻勢をかけています。

 ロシアは違う動きをしています。自国通貨のルーブルでは弱いので、金本位にした仮想通貨をロシア政府が発行して、望めば簡単にルーブル通貨に換えられるような仮想通貨を造ることを考慮中だそうです。ロシアのプーチンイーサリアムやWAVEのアドバイザーと話し合い中のようです。

 中国とロシアは動きが違いますが、米、中、露の3大国による利権争いに、通常通貨だけでなく、仮想通貨を絡めての勢力争いが始まりつつあります。ロシアが今度発行をすすめている仮想通貨、ルーブルに簡単にこうかんできるよりも、金に保障された仮想通貨ですと基軸通貨とかわりません。そんな仮想通貨の創設、ICO。いろいろと目が離せないいい話ではないでしょうか。